ガン

遺伝的がん家系の対策とアンジェリーナ・ジョリーの選択

がんの家系。
親や親戚が同じようながんにかかっていると心配になるのは当然です。

先天的、つまり遺伝的な要因でがんになる人は、がん全体の中でおよそ5〜10%だとされています。
若い頃に発症したり、同じ種類のがんが何回もできるなどが特徴で、家族性腫瘍と呼ばれたりします。

自分ががん家系ではないだろうかと心配されている方にはどのような対策方法、選択肢があるのでしょうか。
子供や両親など家族の問題にもなります。
何ができるか知っておかなければなりません。

アンジェリーナ・ジョリーの選択

アメリカを代表する女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが、健康にも関わらず両方の乳房を切除しました。2013年の事です。
さらにその2年後には卵巣の切除も行いました。
がんを予防するために両乳房と卵巣を切除した」という衝撃的な話題は世界を驚かせました。

アンジェリーナ・ジョリーさんの母親は乳がんを患い、卵巣がんで亡くなっています。
祖母が卵巣がん、叔母が乳がんで亡くなっています。
さらに彼女の場合、BRCA1という遺伝子に変異が見つかり、生涯で乳がんが発症するリスクが87%あるとの診断を受けていました。
このような状況の中、がん家系に対する予防的切除という選択でした。

両乳房を切除しても乳腺細胞は完全には取り切れないので、乳がんのリスクがゼロになるわけではありません。
それでも5%にまで軽減するとされています。

乳がんは女性特有と思われる方も多いですが男性もかかります。
その場合は遺伝性が疑われます。
男性の親族にいる場合は家系全体に注意が必要です。

BRCA1・2の遺伝子の変異を持つ女性に、男女1人ずつの子供がいると、遺伝子の変異を受け継ぐ可能性は性別に関係なく、2人の子供それぞれが50%の確率となる。
参照:がん治療新時代WEB

自分はがん家系なのか見極める

まずは自分の家系にその疑いがあるかを見極めます。
遺伝性がん家系には以下のような共通する特徴があります。

①家系に若くてがんにかかった人がいる
若年性がんには明確な定義はありませんが、乳がんに関しては一般的に34歳以下を指すことが多いようです。
40代までにがんになっている親族がいたら注意が必要です。

②何度もがんにかかった人がいる
これは、同じ臓器にいくつもがんが発生する「多発がん」や、複数の臓器にがんが発生する「重複がん」にかかった人を指します。

③特定のがんだけが家族内で何人にも発生している

自分がこの条件のいずれかに当てはまったら、具体的な対応が必要になります。

家系にがんが多かった場合の具体的対応策

まずは検査です。
遺伝子検査には大きく2つの方法があります。

①病院で行う遺伝性のがんを調べる検査
検査方法:血液採取
検査内容:遺伝性がんのリスクの評価、5mm以下の微細ながん細胞の発見

②キットで行う生活習慣に左右されるがんのみ調べられる簡易検査
検査方法:唾液を採取し専門機関に郵送
検査内容:遺伝子型を特定し、膨大なデータと照合し、同じ型を持った人がどんながんにかかりやすいか、病気の傾向とリスクを判定

遺伝子検査は基本的に保険適用外になります

郵送キットと病院での検査では検査方法、解析内容、解析項目数が異なるため、病院検査のほうが費用は高くなります。
解析項目数の違いに応じて費用は数万円から数十万円と変わってきます。

郵送キットの遺伝子検査は遺伝性がんの有無を特定することできませんが、手軽に遺伝子検査をできることがメリットとなります。

遺伝性のがんリスクが高かった時は

検査によって自分ががん家系だと判定された時は、自分だけではなく子供や両親、配偶者にも大きく関わる問題として共有する必要があると思います。

これはご家庭の話になり、様々なケースがあるので勇気が必要かもしれません。
責めたり卑屈になるのではなく、未来に向けて何をするか話し合い、協力していくべきです。

まだがんになっていないのであれば予防策を練ることもできるはずです。
それは日々の習慣の話になるので、家族の協力は必要不可欠となります。
郵送キットの簡易検査で判定された場合は家族のがん保険加入の判断にも活かせます。

アンジェリーナ・ジョリーのように、予防的切除を望む方もいるかもしれません。
乳房の場合は再建術もできます。
方法やリスクについて医師と話し合い、家族にも理解を得る必要があると思います。
ただ残念ながら日本では予防に関しては保険対象外となっています。

自分と家族のがんを全力で防ぐために

がんの種類はさまざまですが、遺伝性のがん及びそれに類するものの主な例としては、大腸がん、乳がん、卵巣がん、骨軟部肉腫、皮膚がん、泌尿器がん、脳腫瘍、内分泌系腫瘍などが挙げられます。

今や一生の間にがんになる可能性は男性で60%、女性で45%なので、およそ2人に1人はがんになります。

冒頭で、遺伝的ながんは5〜10%と申し上げました。
裏を返せば90〜95%の人が、後天的な環境要因でがんになっています

家族でがんが多いとして「遺伝的」と思っていても、実際は家族が同じ食生活の為がんが引き起こされている可能性もあります。

私は高校時代の親友を20歳の時にがんで亡くしています。
祖父や親戚もがんで亡くしています。

私は自分と家族のがんを全力で防ぎたいと思っています。
医師やエビデンスが示すのは統計や数値です。
確率的なデータはあなた個別の未来を予測してはくれません。
統計や数値に脅されることなく、有効ながん対策をやっていきましょう。
私のやっていることが選択肢のひとつになれば嬉しいです。

がん・アレルギーの寛解・完治に役立つか【レモン・リペアペーストのモニター結果】自分が作るレモンを使って、レモンの機能を最大化した商品を作り、がんやアレルギーに対抗します。世界中の科学者が出したエビデンスをもとに、生産者として出来ることを精一杯やった結果として受け止めてください。私のレモンがどなたかの希望につながれば、これ以上嬉しいことはありません。...
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