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2024年オーシャンレモンの販売について(収穫量予測)

私たちは小田原の海の見える農園でフルオーガニックレモンを栽培しています。

農園に一切のケミカルを持ち込まず、たくさんの生き物が暮らしやすい環境を整えて、命の循環で農園をまるごと発酵させてレモンを作っています。

激減したレモン収穫量

多くの方に支えられ、続けられているフルオーガニックレモン。
今年1月末の大寒波によって甚大な被害を受けました。
2023年大寒波の影響と今後の販売について2023年1月末に日本列島を襲った大寒波は、私たちの農園にも大きく影響を及ぼしました。...

私たちは12月から収穫を始め、翌5月までをレモンシーズンとしています。
シーズン初めの被害だったため、今季(2023年)の収穫量は前年比で20%となりました。
レモンの木自体も5%が枯死し、残りもどうなるかわからない状況でした。

リセットされた農園

5月に大きな決断をし、初めて強い剪定を農園全体で行いました。

生き延びたレモンの木を信じ、地力を残った木に回すための決断でしたが、多くの太い枝が落とされた風景は違う農園のようでした。


落とした枝を数箇所に山積みしました

フルオーガニック農法は農園内で食物連鎖を活発化させ、多くの生命の循環によって地力を上げていく農法です。
つまり多くの生き物を集めるのが重要です。

今回の大寒波、強剪定によって農園には大きな撹乱(かくらん)が起きました

今まで積み重ねてきた生態系が破壊され、新たなルールが作られようとしています。
そう、まるでリセットされたかのように。です。

生き物の数を取り戻すために

6月中旬の時点で農園内の生き物の数が明らかに少ないことに気づきました。

例年ですと夏の草刈りは20cmほど丈を残し、小さな生き物の居場所を作る方法を取ります。

「今年も同じで良いのか?」

長期予報では雨量の増加と猛暑が予測されていました。
この時はあえて例年通りに作業をして、比較観察に時間を取りました。
7月に入ると気温がぐんぐん上がり、日照も激しくなります。

生き物の数は少し戻ってきた印象です。

ただ寒波による落葉(本当にたくさんの葉が落ちました)と5月の剪定によって、地面の日影が少なくなっていることに気づきました。
「これでは小さな生き物は繁殖がしにくいのかもしれない。」

さらに雨量増加によって土が流れ居場所を失いかねません。
これらの状況を鑑みて、真夏は草をいつもの倍の40cm残すことに決めました。

※8月15日から9月15日までの小田原の降雨量は実際激しいものになりました

9月に入り、農園を見回すと例年以上の生き物が農園に帰ってきていると感じられました。
と言うより嘘みたいに大量に生息しています。
昆虫だけでなく鳥類、爬虫類もしっかりといます。
食物連鎖が回っています。
草の丈を長く残すと草刈り作業の難易度、かかる時間が飛躍的に上がります。
それでもやった甲斐があったと安心した瞬間でした。

現時点での予測

レモンの話ではなく、生き物の話ばかりと思われたかもしれません。この農法では春から夏はずっと地面を観察して、木の上は見ません。

そこで病気が進行していようと、どちらにしろ薬は使わないのです。

自然治癒出来ないのであれば、枯れるままにします。
病気のもとである細菌、もしくは農薬が必要な虫害は、レモンの木が弱いからなると私たちは考えています。

レモンの木を強くするためにどうすれば良いのか?
それを考えた結論が、出来るだけ多くの生物と暮らすことでした。
なので地面の生き物ばかりを見ているのです。

さて、話が長くなってしまったのでそろそろ上を向きます。

現在、レモンの実は予想以上についています。
前年と同じくらいまでリカバリーできるかもしれません。
ただしこればっかりはあと数ヶ月経たないとわかりません。

5月の剪定は数年後の未来を作るためのものでした。
そのためにただでさえ少なかった花も落としました。
なので「予想以上」と表現しましたが、それでも例年の20%程です。

来季も貴重なレモンとなってしまいそうです。
必要とされる方には本当に申し訳なく思います。

何とかこの状況を乗り越えようとスタッフもレモンを信じて頑張っています。
どうかどうか、私たちを見守っていただきたいと願います。

出来ることに全力を尽くしていきます。

ABOUT ME
Ocean Lemon
身体をリペア(修復)する食べ物として、ケミカルを一切含まないフルオーガニックのレモンを小田原で栽培し、タイガの森から生はちみつを輸入しています。家族全員のQOLを上げるリペアフードブランドです。